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昨年から「僕は特急の機関士で」に関する質問が一番多く寄せられました。

「僕は特急の機関士で」は当時コロムビアとビクターの2社競作となって、同じ曲ながら、歌詞が微妙に違う、と言う話を何かの本で読んだことがあります。では、この両者の曲では歌詞のどこがどの様な具合に異なっていたのでしょうか。
「僕は特急の機関士で」は始め<東海道線の巻>からスタートしましたが、その内全国津々浦々を周遊する歌詞が次々と放送されました。1950年にコロムビアとビクターから発売された同曲の競作では、コロムビア版は<東海道の巻>(歌手:森繁久弥、丹下キヨ子、三木鶏郎)と<九州巡りの巻>(歌手:二葉あき子/伊藤久男/霧島昇)を収録。ビクター版はちょっと変っていて、基本歌詞は<東海道の巻>ですが、サビの部分が♪東京、京都、鹿児島〜となっており、途中から<鹿児島、山陰本線上りの巻>と<九州巡りの巻>をミックスした歌詞になっています。こちらの歌手は不明ですが、1951年にビクターで再度、歌手を変えて発売された時は轟夕起子、浪岡惣一郎、服部富子、宇佐美清、西村正美、生田恵子という面 々が歌っていました。(敬称略)
歌詞の詳細はこちらでご覧ください。
■コロムビア版
■ビクター版

「僕は特急の機関士で」の「機関士」の部分を昔、「機関手」と歌っていた記憶があります。私だけの勘違いだったでしょうか。
確かに前述のコロムビア版とビクター版を聴きますと、「機関手」と歌っているように聴こえます。
また当時発行された楽譜にも「僕は特急の機関手で」となっているものもあります。しかし実際には「機関士」という呼称が正確なので「僕は特急の機関士で」で定着したようです。

HPで記載されている「僕は特急の機関士で」の「地方版」の音源は存在しているのでしょうか?
当時「日曜娯楽版」放送中にヒットメロディーとして流れたもの等があります。
近年CD化されたものの中では<奥羽・東北本線の巻>(「トリロー娯楽版」)があります。


CD「トリローコレクション」の中の冊子の「技術的背景について」のくだりを読むと相当なご苦労があったように思われます。実際問題として当時の音源で「再現不可能」なり「再現困難」といった「最悪の保存状態」といったものはあったのでしょうか?そして現在は何らかの修復措置といった対策は講じらておられるのでしょうか?
「三木鶏郎集大成CD/トリローコレクション」はその前身「三木鶏郎集大成LP」が基盤になっており、その中にも再現困難と思われる素材が沢山ありました。
50年近く経た録音テープの中には劣化が酷く、まったく再現不可能なものもあります。そういったものは残念ながら再生手段もなく、修復措置もとれません。
現在再生出来るものに関しては、できだけ将来のハードにも対応できるような録音で残していきたいと考えています。
■「三木鶏郎集大成CD」に於けるテープの技術的背景

HPの作品データで「僕はお猿の機関士で」という作品を発見しました。この曲はどんな曲なのでしょう。またどんな歌手が歌っていたのですか。
「僕は特急の機関士で」の替え歌です。歌詞は丘灯至夫さんによるもの。動物園にて動物を見て回る内容です。河井坊茶、伴久美子、土屋忠一、川田孝子、松田トシ、津々木桂子、安西愛子、三木鶏郎が歌っています。(敬称略)

以前「トリロー売店」で販売していたCD「トリロー娯楽版」はもうなくなってしまったのでしょうか。
申し訳ありません。限定数を越えましたので、終了しました。CD「トリローと愉快な仲間たち」も終了させて頂きました。




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